公開日:2026/8/4
猫を観察していると、非常に頻繁に自分の体を舐めていることに気づきます。 研究によると、猫は起きている時間のおよそ30〜50%をグルーミングに費やすとされています。 これは単に「きれい好き」というだけでなく、複数の重要な役割を果たしています。
猫の舌はざらざらした突起(糸状乳頭)で覆われており、ブラシのように毛並みを整え、汚れや寄生虫を取り除きます。
舐めた部分が蒸発することで体を冷やします。犬のように大きく口を開けて体温を下げることができないため、グルーミングが重要な体温管理の手段になっています。
緊張した場面(叱られた直後など)でもグルーミングをすることがあります。これは「転位行動」と呼ばれる、気持ちを落ち着かせるための行動です。
狩りをする動物として、体についたにおいを消すことは本能的な行動です。食後に丁寧に顔を洗うのも同じ理由です。
仲のよい猫同士が互いに舐め合う「アログルーミング」は信頼と親愛のサインです。コロニー内で絆を深める行動とも考えられています。
過剰なグルーミングによって一部の毛が抜け落ちている場合は、 強いストレスや皮膚の炎症・アレルギーなどのサインであることがあります。 特定の部位ばかりを繰り返し舐めている場合は、何らかの不調が隠れている可能性があります。
高齢猫や体調の悪い猫は、グルーミングをする余力がなくなることがあります。 被毛がぼさぼさになっている野良猫を見かけたときは、 ただのおしゃれ不足ではなく、体調が優れないサインである可能性を頭の片隅に置いておいてください。