猫コラム

猫の生態

猫の縄張りとマーキング行動

公開日:2026/8/4

猫にとっての「縄張り」

猫は縄張り意識が強い動物です。 野良猫の行動範囲はおおよそ数十メートルから数百メートル程度と言われていますが、 去勢していないオス猫はより広い範囲を移動することがあります。

縄張りは「コア(核心域)」と「ホームレンジ(行動域)」に分かれており、 コアは特に安心できる休憩場所、ホームレンジは採食や探索のために移動する範囲です。 複数の猫のホームレンジが重なることもありますが、コアは重なりにくい傾向があります。

においでメッセージを残す

猫は体のさまざまな部位に臭腺(においを分泌する腺)を持っており、 これを使って自分のにおいを環境に残します。

頬・額を擦りつける(バンティング)

顔の側面には臭腺があります。柱・椅子の脚・人の足など、親しみのある対象に擦りつけて「自分のもの・安心できる場所」のサインを残します。

爪とぎ

爪を研ぐことで、肉球にある臭腺のにおいと、視覚的な引っかき跡の両方で縄張りを主張します。

スプレー(尿マーキング)

しっぽを立てて垂直な面に少量の尿を吹きかける行動。主に去勢していないオス猫に見られます。去勢・避妊によってこの行動は大幅に減少します。

人間にもマーキングしている

猫が飼い主や親しみのある人の足・手に頬を擦り付けてくる行動も、 一種のマーキングです。「この人は自分のなじんだ存在」というにおいをつけることで、 安心感を確認していると考えられています。 野良猫が近づいてきて頬を擦り付けてきたなら、かなり心を開いたサインです。

去勢・避妊とマーキング

スプレー行為や広範囲の縄張り争いは、去勢・避妊手術によって大幅に軽減されることが多いです。 地域猫活動でTNRが行われると、猫同士のケンカが減り、 地域全体としてもトラブルが起きにくくなるという効果があります。

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