公開日:2026/8/4
猫は「季節的多発情動物」と呼ばれ、日照時間が長くなる時期に合わせて発情を繰り返します。 日本では主に1〜3月ごろと6〜9月ごろに発情のピークがあるとされています。 ただし個体差や生活環境によって異なります。
メス猫は発情期に入ると、大きな声で鳴いたり、床に転げ回ったりする行動を見せます。 この独特の鳴き声(「さかり」と呼ばれる)で周囲のオス猫に知らせます。
メス猫は生後6〜12ヶ月ごろには繁殖可能な状態になるとされており、 避妊手術をしていない場合は早い段階から繁殖が始まります。 1頭のメス猫が数年で多くの子孫を持つ可能性があり、 これが野良猫の数が急増しやすい理由のひとつです。
去勢手術をしていないオス猫は、発情期に縄張りを広げてメスを探し回ります。 このとき普段の行動範囲より大幅に遠くまで移動することがあり、 交通事故や他の猫との争いによるケガのリスクが高まります。
また、縄張りを主張するためのスプレー行為(尿マーキング)も増加します。 去勢手術によってこれらの行動は大幅に軽減されます。
TNR活動(不妊・去勢手術)は、現在いる猫はそのまま生かしながら、 新たな繁殖を止めることで猫の総数を徐々に減らしていくアプローチです。
殺処分と異なり「真空効果」(別の猫が移住してくる現象)が起きにくく、 地域の猫の数を穏やかにコントロールできます。 環境省もこのアプローチを推奨しています。