猫コラム

猫の生態

猫の驚異的な五感

公開日:2026/8/4

聴覚 — 人間の3倍の範囲を聞き取る

猫の聴覚は人間をはるかに超えています。 人間が聞き取れる音の上限がおよそ20kHz程度であるのに対し、 猫はおよそ64kHz程度まで聞き取れるとされています。 これはネズミなど小動物が発する超音波の周波数帯域をカバーしており、 狩猟本能と深く結びついています。

また、猫の耳は左右それぞれ独立して約180度回転させることができます。 気になる音の方向に耳だけを向ける動きは、この能力によるものです。

視覚 — 暗闇に強い、でも色は苦手

猫の目の奥には「タペタム」と呼ばれる反射層があり、 入ってきた光を反射して網膜が光を二度受け取ります。 これにより人間が見えないような薄暗い環境でも視覚を活かすことができます。 暗闇で猫の目が光って見えるのは、このタペタムによるものです。

一方、色の識別は人間より限定的とされており、 青や緑は判別できますが赤系の色は認識しにくいと考えられています。 動くものへの反応は非常に鋭く、わずかな動きも捉えます。

ひげ(ヴァイブリッサ)— 空気を読む感覚器官

猫のひげは単なる毛ではなく、根元に多くの神経が集中した高精度の感覚器官です。 空気の流れの微妙な変化を感じ取り、暗闇での障害物の検知や、 獲物の動きの把握に役立てています。

猫のひげの幅はおおよそ自分の肩幅と同じとされており、 通れる隙間かどうかの目安になっているとも言われています。 ひげを切るのは猫の感覚を奪うことになるため、絶対に避けてください。

嗅覚とフレーメン反応

猫の嗅覚は人間よりはるかに発達しており、においの情報がコミュニケーションの主役です。 他の猫のにおいを嗅いだあと、口を半開きにして上唇をめくるような表情をすることがあります。 これは「フレーメン反応」と呼ばれ、口の中にある「ヤコブソン器官(鋤鼻器)」に においの分子を送り込んでいる状態です。

変な顔に見えますが、においを深く分析している真剣な表情です。 他の猫の情報(性別・発情状態・健康状態など)を読み取っていると考えられています。

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